【ジョン・ミッチェル特約通信員】2015年、ジャパンタイムズ紙に、キャンプ・キンザーの汚染について二つの記事を書いた。米国の情報公開法を通じて入手した軍内部の報告書に基づき、1993年以前の基地での土壌汚染を明らかにした。こうした文書が公開されたのはこれが初めてだったため、記事は国際的な注目を集めた。
私の記事を読んだカリフォルニアに住む女性は、キンザーに駐留経験のある孫家族の健康上のリスクを非常に心配していた。彼女はその詳細な情報を得るため、2018年の初めに地元の下院議員に連絡を取った。下院議員は米海軍省に詳細な情報提供を求める正式な要請書を送った。その結果、米海軍海兵隊公衆衛生センター(NMCPHC)は、キンザーの汚染調査を開始したのだ。
2019年10月、同センターは、「人間の健康リスク評価 キンザー内の元保管エリア」というタイトルの384ページの報告書に調査結果をまとめた。
調査では高レベルの有害物質が検出され、子どもや地元の屋外労働者への健康リスクが高いと結論付けた。報告書はまた、軍が少なくとも1994年以来、リスクを認識していたことを...