学校のトイレに生理用品の設置を求めて活動する「生理の貧困を考える会おきなわ」(與儀育子代表)が、小中高校生に生理の困り事などを問うアンケートを実施した結果を公表した。回答した586人のうち、生理用品があると助かる場所として「女子トイレの個室の中」と答えた児童・生徒が530人で、90・4%を占めた。現在、生理用品が置かれている場所は「保健室」が最も多い53・9%(316人)だったが、保健室に生理用品をもらいに行った経験がない児童・生徒は87・7%(437人)だった。(学芸部・嘉数よしの)

 保健室に生理用品をもらいに行く時の気持ち(複数回答)について「助かっている」と感じている子が40・3%(236人)。その一方で「行きづらい」37・5%(220人)、「恥ずかしい」24・1%(141人)、「担任の先生に話しづらい」19・5%(114人)と続き、気軽にはもらいに行きにくい環境であることが浮かび上がった。

 現状として生理用品がトイレの個室にあると答えた児童・生徒は36・7%(215人)、トイレの手洗いスペースにあるとの回答が14・3%(84人)だった。

 自由記述にはさまざまな意見が寄せられた。中学3年生は、学校にいる時に生理が始まると「どうしようと泣きたい気持ちになる」と吐露。「友達にも保健の先生にも言えない。『頭が痛い』と仮病を使って急いで家に帰る」といい「トイレに(生理用品が)あるといい」と切実な声を上げた。...