21日午後0時50分ごろ、沖縄県浦添市西洲のサンエー浦添西海岸パルコシティで「女の子がエスカレーターから転落した」と119番通報があった。浦添市消防本部や浦添署によると、家族と一緒に上りエスカレーターに乗っていた米軍関係者の娘(7)が4階付近から1階に転落して頭などを強く打ち、意識不明の状態で海軍病院へ搬送された。同署によると女児は頭の骨を折るなどの重体で、予断を許さない状況という。
署やパルコシティによると、女児はエスカレーターの手すりと壁の間の隙間に入り込み、そのまま転落したとみられる。4階に設置された防犯カメラには女児が転落前、上りエスカレーターの手すり部分に全身を乗せてしがみつき、その後隙間に転落する場面が映っていたという。
4階から1階までは約20メートルで、吹き抜けのような隙間は約20センチ。この隙間に転落防止用のネットなどは設置されていなかった。消防などの建物の安全点検では問題なかったという。
パルコシティの担当者は「事実関係を急ぎ確認している。女児の無事を祈っている」と話した。
目撃した男性は「悲鳴が聞こえた後に、『バンッ』という大きな音を立てて女の子が落ちてきた。助かってほしい」とショックを隠せない様子だった。