初めて代表のユニホームに袖を通す又吉は、マウンド同様、冷静な表情で記者の質問に答えた。
-今の心境は。
「日の丸を背負うような選手になれるとは全く思っていなかった。昨年ドラゴンズに入団して試合で使っていただき、今回選出してもらった。せっかく(代表に)行くのであれば、しっかりアピールしたい。いい選手がたくさん集まるので、2試合の短い間で盗めるものは全部盗みたい」
-侍ジャパン初選出を聞いた時はどう思ったか。
「最初、何のことだか分からなかった。チームメートの中継ぎ投手が、自分よりいい成績を残していたので、彼が選ばれると思っていた。首脳陣から『お前が行ってこい』と言われた時は、頭の中が真っ白になった」
-侍ジャパンでどういうアピールをしたいか。
「昨季、外国人選手に対して多く使ってもらった。シーズンオフにドミニカ共和国のウインターリーグに参加した経験も生かせれば、自分のスキルアップになるし、チームのためにもなると思う。しっかり力を出せるように調整して、小久保監督に結果で恩返ししたい」
-日本代表・又吉として今後の目標は。
「まずはドラゴンズの中でセットアッパーとしての地位を確立したい。自分の実力はまだまだ下だと思っている。これをきっかけにさらに飛躍できるよう、時間を大切にしながら有意義に過ごしたい」
-沖縄のファン、子どもたちにメッセージを。
「自分はエリートコースからプロに入ったわけではない。結構回り道をした。周囲から『沖縄の選手はムラある』と言われることがすごく悔しかった。それをひっくり返すためにも、今回しっかりアピールできれば沖縄に恩返しできると思う。(子どもたちには)諦めずにやってほしいし、そう思わせるためのプレーができるよう頑張りたい」