■拳誠会本部道場 瀬長義常会長

壺を両手に持ちサンチンの稽古に励む瀬長義常氏(中央)と門下生=7日午後、豊見城市我那覇{(喜屋武綾菜撮影)

 豊見城市我那覇にある上地流唐手道拳誠会の本部道場。会長を務める瀬長義常氏(79)=範士十段=が門下生や海外から訪れた空手家たちを鍛える。

 上地流開祖の上地完文氏の弟子・上原三郎氏の下で空手を学んだ。完文氏が中国から持ち帰った型「三戦(サンチン)」「十三(セーサン)」「三十六(サンセーリュウ)」を中心に指導。三戦では「三戦瓶」を両手に持って、力の入れ方や足運び、呼吸法を身に付ける。

 全沖縄空手道連盟会長だった2008年には、県内空手主要4団体で組織する「沖縄伝統空手道振興会」の設立に尽力。4日に亡くなった県空手道連合会の呉屋秀信元会長らと10回以上協議を重ね、実現した。

 「空手会館も完成し、次は空手界から人間国宝が誕生してほしい」と期待。瀬長氏は「小さな沖縄で生まれた、すばらしい伝統空手を継承していきたい」と奮い立つ。(社会部・浦崎直己)