江戸時代、社会に出て働く女性が多くいたことは、比較的よく知られている。一方で、武家で働く「奥女中」にキャリアウーマンのイメージを持つ人は、少数派ではないだろうか。  本書の主役は、江戸後期の大名屋敷(主に仙台藩伊達家)に奉公した奥女中だ。