沖縄県糸満市沖の「ルカン礁」でダイバーの男女7人が漂流し一時行方不明になった事故で20日、ダイバーの潜水位置を知らせるフロート(浮き)が外れていたことが分かった。フロートはダイバーとロープでつなぎ、海面に浮いてダイビング船の目印になる。ダイビング船はフロートを追い続けたため、ダイバーを見失った。

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 第11管区海上保安本部によると、県外客のダイバー5人とダイビング業者のインストラクター2人は19日午前9時ごろ、ダイビング船の船長と計8人で糸満漁港を出港。同10時過ぎに糸満市沖のルカン礁東側海域で、潮の流れに身を任せて移動するドリフトダイビングを開始した。

 同11時ごろに船がダイバーを回収する計画だったが海面に現れないため、フロートを引き上げると、インストラクターにつながるロープが外れているのに気付いた。その後捜索するも見つからなかったため、118番通報したという。外れた原因は分かっていない。

 一方、インストラクターの1人は潜水中、フロートが外れていることに気付き、海面に浮上。フロートを追う船を追いかけた結果、単独で漂流してしまった。