生きがい重視のケアリングでおもてなし/タピック沖縄株式会社の宮里好一代表インタビュー

タピック沖縄株式会社の宮里好一代表

―新館「アネックス・ビル」が7月6日にグランドオープンしました。
 従来のユインチホテル南城は和室中心だったので、新館増設により、急増するインバウンドなど洋室を好まれる方のニーズに応えることが可能となりました。
 アネックス・ビル最上階8階は、琉球王朝を築いた第一尚氏3人の王や伝説的人物の名を付けた「王様たちの時代のフロア」となっております。うちロイヤルスイート2室には、敷地内の源泉から直接引いたかけ流しの温泉をご提供しております。ぜひ「王様気分」をご堪能いただきたいと思います。おかげさまでオープンからの稼働率も9割程度で推移しており、好調なスタートとなりました。

―コンセプトに「ウエルネス・ケアリング・リゾート」を掲げています。詳しく説明していただけますか。
 単に健康というだけではなく、生きている実感、花を見て美しい!と感動詞をつけたくなるような心の盛り上がり、さらに静かではあるけれども、じわーっと来るような充実感をホテル滞在中に体験していただけるように、スタッフ一同、生きがいを尊重したケアリングを大事にしていきたいと思います。
 ケアリングはかかわっていく過程が大事です。にこやかにウエルカムで終わりではなく、その後どういうふうにお客様の心の状態が移っていかれるのか、想像力をめぐらし進行形でアプローチする、そういうホスピタリティを実践いたします。
 医療というのは、病んだ状態からいい状態に移行するプロセス全体においての手段だと考えています。リハビリテーションなど人の温かさにふれて、より人間的に高まっていく。そういう意味では今の医療が持っている限界を超えたいとも思っています。そういう高みを目指していきたいですね。
 人だけでなく自然にふれるだけで癒やされるプロセスもあります。当ユインチホテルの豊かな自然環境をご活用いただけるよう気遣いをしてまいります。

―バリアフリーを重視した「ユニバーサルファミリールーム」を設定されました。
 1階に3室ご用意いたしました。1階は眺望的には上階に劣りますが、フロント受け付けからのアクセスが容易という利点があります。室内も広く、天井も高めに設置しております。国家資格を持った専門職スタッフとともに本格的なリハビリが行えます。
 障害を持たれた方やリハビリを必要とされる方が、ご家族とご一緒に来られるなら、ご家族は観光を楽しみ、ご本人は部屋で充実したリハビリを行うという過ごし方も可能です。また、入院まではしたくないが、リゾートホテルでリハビリができるなら利用したい、という考えにも対応できます。これまでにない新しいツーリズムになるでしょう。

―来年は「ユインチ健康クリニック(仮称)」も開業される予定です。
 ホテルの中にクリニックとリハビリテーションを備えることで、リハビリツーリズムを身近な形でご利用いただけるツールになります。また、このクリニックにはもうひとつ大きな志を込めています。健康に対する市民意識が高い南城市において、住民が気軽に立ち寄り健診を受けることができる「健康の拠点」という位置付けです。医学的には病気ではなくても、生活習慣で問題があれば、具体的にアドバイスをします。そいう予防に重点を置いたクリニックになります。
 また、ご希望される住民には情報登録していただいて、生活に関するデータをすべて残しておきます。そういう形でフォローしておけば、病気になった場合に過去のデータを活用することができるからです。将来的には世界的に有名なアメリカの「フラミンガム研究」のように医療界全体に貢献するデータベースとなるでしょう。南城市、琉球大学と産官学連携で進めてまいります。
 これからは、ストレスかつ超高齢化社会が進行し、自殺、認知症、骨折の3つの対策が重要になってきます。新しい時代の課題研究に貢献するようなデータを蓄積できればと思っています。

―沖縄観光を検討されている方にメッセージをお願いします。
 新しい「ウエルネス・ケアリング・リゾート」という考え方の下に、それが実現できる十分な宿泊施設を整備いたしました。ここに来られるだけで「健康気分」「幸せ気分」が味わえるようなサービスを提供いたします。当ホテルはプールなどスポーツ施設も充実しています。南城市が誇る歴史、海、山、祈り、文化にも触れる機会にもなります。新館アネックス・ビルはじめユインチホテル南城のスタッフ一同、皆様のご利用をお待ちしております。