大型で非常に強い台風6号は2日午前8時現在、沖縄本島地方を暴風域に巻き込みながら、久米島の南南東を時速約10キロで西北西に進んでいる。沖縄本島地方は、一部の住宅が倒壊する恐れがある猛烈な風が吹いており、暴風によるけがや被害が相次いでいる。
うるま市では午前7時半すぎ、30代男性が台風対策をしようと外に出た時に、プレハブの上にあるブロックが落ちてきて、左足の人差し指を切断するけがを負った。
宜野湾市では1日夜、80代男性が転倒し病院に搬送。中城村でも、40代男性が破損した窓ガラスで額を切って搬送されたという。いずれも命に別状はない。
大宜味村では1日夜、倒壊した車庫の下敷きになった男性(90)の死亡が確認された。車庫の屋根は暴風にあおられ、倒壊したとみられる。
沖縄本島全域で床上浸水や道路冠水、倒木や車両横転などによる通行止めが発生している。沖縄電力によると、2日午前9時22分時点で、本島内の計22万330戸が停電中。
県によると、2日午前7時時点で35市町村で75か所の避難所が開設され、314世帯488人が自主避難している。
宜野湾市消防によると、2日朝までに、管内で暴風による倒木5件、飛びそうなシャッターやドアが56件、飛びそうな水タンクが10件、飛びそうな壁や屋根が20件を確認した。