♫「全力でサポートします」・・・ゆうさくちゃん

 むぎ(猫)の飼い主・ゆうさくちゃんには、むぎへの思いをうかがいました。

―むぎとの出会いは?

 「小学校からピアノや打楽器などを学び、東京の音大に進みました。生活環境の変化が激しくて、入学後すぐにホームシックにかかり、沖縄に帰ろうか真剣に悩みました。ちょうどその時、近所の動物病院が猫の里親を募集していて、ペットがいたら乗り切れるかなと引き取りました。それがむぎです」

 「大学卒業後は一緒に沖縄へ帰りました。20代をずっと一緒に暮らしてきた相棒なので、2009年にむぎが亡くなったときの喪失感は大変でした…」

むぎとむぎ(猫)への思いを語る米須雄作さん

―むぎ(猫)との出会いは?

 「強いペットロスになっていた私ですが、14年に犬の着ぐるみでオルガンの弾き語りをするアーティスト・ジョン(犬)の沖縄ライブを観て、『あっ、これだ!』と思いました。公演後にジョン(犬)からいろいろ話を聞いて、むぎの『新しい身体』を作りました。そうしたら、天国からむぎが戻ってきてくれました」

―ゆうさくちゃんのお仕事は?

 「今はむぎ(猫)の専属マネージャーですね。以前は臨時教員として学校で音楽を教えていましたが、自分で表現したい熱が強まり、『マルチーズロック』(筆者注・沖縄県内で根強い人気のあるバンド。独特の世界観がたまりません!)のドラマーになりました。ちえみジョーンズさんやきいやま商店のサポートメンバーとしてドラムをたたくこともあります」

 「自分の音楽活動のかたわら、むぎ(猫)のマネジメントをしていました。ところが、両者の公演スケジュールが重なる事が増えてきたので、マルチーズロックを今年卒業。今はむぎ(猫)に全力です。その点からもフジロック出演は励みになります」

―むぎ(猫)へのエールを。

 「『むぎは元気?』『今日はむぎは一緒じゃないの?』とよく声をかけられる度に、『むぎが生きている』としみじみうれしくなります。ありがとうと感謝です。むぎ(猫)が行き着くところまで、全力でバックアップしていきます」

♫「木琴の音色、いい」・・・沖縄のDJ

 「沖縄インディーズからの抜擢・・・。さすがフジロックと衝撃を受けた」と話すのは、沖縄で活動するDJの一人。むぎ(猫)のフジロック出演は、りんご音楽祭など積極的な県外での活動が実を結んだとみる。「むぎ(猫)はキャラクターも確立しているし、見た目のインパクトもある。何よりも木琴の音色が心地よい」とも評価。フジロック出演で認知度も自信もついたむぎ(猫)の、今後の飛躍が楽しみと期待をこめた。(沖縄タイムス社デジタル部・村井規儀)