第22回全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(ファッション甲子園)最終審査会が27日、青森県で行われ、豊見城市出身でバンタンデザイン研究所高等部東京校2年の大城一春さん(16)のチームが準優勝した。準優勝は県出身者で初とみられる。

 チームメートの坂井啓士朗さん、笹原蘭さんらと共に制作したテーマは「一つの命」。大小さまざまな動物を1着の服に織り込み、どんな動物も互いに影響し合い、つながりながら生きているという意味を込めた。生地を重ねてステッチを入れてから切ることで、繊細な質感や立体感を出した。360度どこからみても動物の強い生命力を感じるように魂を込めたという。

 大城さんは「目指していた優勝がかなわず悔しいが、自分の中ではやり切ることができた。これからも流行に左右されないデザインを追求していきたい」と語った。

 ファッション甲子園は全国の高校生を対象に、ファッションナンバー1を競う大会。今大会には97校から1810点の応募があり、最終審査会を通過した35チームのデザイン画が実際の衣装になった。(小笠原大介東京通信員)