香ばしく焼き上がった焼き鳥。すぐにガブリといきたいものだが、なんとなく焼きが足りない、と思ったことはないだろうか。店が出すものだから大丈夫、でも気になる

(資料写真)焼き鳥

 ▼そんなときは「もう一度火を通してくださいとはっきり言うことが大事です」。保健所の担当者に言われて納得した。暑さが続くこの時期。食中毒の危険性は日常に潜む

 ▼1日から「食品衛生月間」が始まった。食品関連の事業者をはじめ、一般家庭でも食中毒の予防や食品衛生を考える期間として、啓発活動や施設の立ち入り検査などが行われる

 ▼特に夏場は細菌による食中毒が増えるという。鶏肉や牛・豚肉などの腸内にいる細菌カンピロバクターが原因のケースが多い。少量でも食中毒を発生させるが、肉の中心部まで焼くなど十分な加熱を心掛けることで防げる

 ▼県食品衛生協会が認定する、食中毒防止のための健康診断や講習会実施など衛生対策を取る五つ星店舗が県内で初めて誕生したが、全国ではすでに多くの認定店がある。県内での取得は遅れているといい、業界の対策の底上げも急がれる

 ▼「新鮮だから安全」は禁物で、肉類の十分な加熱や手洗い-などの徹底を呼び掛ける。食中毒予防の3原則は、菌を「つけない、増やさない、やっつける」。家でも外でも、夏の体調管理の知恵として実践したい。(赤嶺由紀子)