不動産売買などを手がけるアイム・ユニバース(東京都)の子会社「リトル・ユニバース」(浦添市)は6日、沖縄県豊見城市のイーアス沖縄豊崎内にミニチュアのテーマパーク「SMALL WORLDS OKINAWA」を来年、開業すると発表した。ミニチュアで再現した80分の1の世界に、3Dプリンターで作成した自身のアバター(分身)をスマートフォンを使って投影し、自由に動かせるなど、参加体験ができるのが特徴。2月の開業を目指している。

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 藍川眞樹社長が同日、那覇市内で会見した。

 施設面積は約3300平方メートル。テニスコート13面分に相当する空間に、ミニチュアで街や観光施設などを再現した複数の世界をつくる。自身のアバターを、実際にオリジナルフィギュアにしてミニチュアの世界に住まわせることもできる。

 目玉となる「琉球王朝」エリアは首里城から三重城方面を見下ろす。中国からの冊封使が到着し、動くミニチュアの行列が首里城に入城する。沖縄戦など歴史を伝えることができるエリアも検討する。

 観光客の取り込みだけではなく、教育旅行拠点にも位置づける。東京の有明に2020年にオープンした「ミニチュアミュージアム スモールワールズ」の入館者数は非公表だが、教育旅行客だけでも月8千人が訪れており、沖縄では東京以上の集客を目指す。

 藍川社長は「SDGsや沖縄の歴史、文化を学べるプログラムの準備を進めている。3Dで大切な人との思い出も残せる」とアピールした。

 リトル・ユニバースは今年6月の設立。親会社のアイム・ユニバースは浦添市の「てだこホール」のネーミングライツを持っている。(政経部・大城大輔)