【本部】本部町立伊豆味小4年の比嘉南碧(なお)さん(9)と伊豆味幼稚園に通う弟の芯汰(しんた)さん(6)が11日、毎月のお小遣いをためたお金で購入したカップラーメン5ケースを同町社会福祉協議会に寄贈した。
母親の比嘉藍子さんの方針で、毎月のお小遣いは南碧さんが2千円、芯汰さんが千円。自分でお金を管理する感覚を身に付けさせたいと、お菓子など欲しいものは全て毎月の予算内で買うようにしている。自転車など大きな買い物のために積み立てもするという。
社協への寄贈は藍子さんが提案。「今は家があってご飯も食べられるが、いつかそれが当たり前ではなくなるかもしれない。寄贈を通して子どもたちにもそのことも考えてほしい」と子どもたちに話した。
カップラーメンを受け取った同町社協の渡口安二常務理事は子どもたちからの寄贈は初めてだとし、「困窮世帯では調味料がなかったり、電気が切れていたりする。お湯を入れて手軽に食べられるカップラーメンはありがたい」と話した。
芯汰さんは「大好きなお菓子を我慢してお小遣いをためました」と答えた。
将来の夢は裁判官で六法全書を買うために貯金しているという南碧さんは「寄贈は達成感がある。これからも続けたい」と話した。(北部報道部・松田駿太)