【広島市で比嘉桃乃】6日の広島原爆の日を翌日に控えた5日、広島市内では、沖縄尚学高校地域研究部の3人が多くの人が行き交う原爆ドーム前で、核兵器廃絶を目指す署名活動に取り組んだ。広島県の広島女学院高校、盈進(えいしん)高校との「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」の一環。集めた署名は国連に提出する。

核兵器廃絶に向け署名活動をする沖縄尚学高校の稲福祈子さん(左)=5日、広島市の原爆ドーム前

 2008年に「中高生平和サミットinHIROSHIMA」を3校で共催したのをきっかけに始まった署名活動は10年目を迎えた。これまでに51万筆以上を集め、ことし5月にはウィーンで核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会議長に直接署名を手渡した。

 北海道出身の黒木樹音(じゅおん)さん(16)=2年=は高校進学を機に沖尚高に入学。沖縄戦や広島の原爆被害について学ぶうちに「私たちが思いを受け継いでいかなければならない」と決意を新たにした。

 ことし7月には、核兵器を非合法化する「核兵器禁止条約」がニューヨークの国連本部で採択された。だが、核保有国や米国の「核の傘」に頼る日本は参加していない。1年の稲福祈子(きこ)さん(16)は「被爆国の日本が一番に核兵器廃絶の声を上げるべきでは」と話した。

 外国人観光客から署名したいと声を掛けられた東恩納亜仁香さん(15)は「国外でも核兵器をなくす動きが広まっていると感じた」と手応えを語った。