「国頭村に来たなら港食堂へ行かないと!」。ドライブで訪れるリピーターから聞く声です。国頭村の入り口で58号沿いにある「国頭港食堂」では、国頭漁協で競り落としたマグロやシイラ、アカマチなどの料理が食べられます。

 イチオシの定食は「刺し身3点盛と地魚フライセット」。魚本来の「うま味」を引き出すべく丁寧に処理された刺し身は、舌触りが良く口の中を楽しませてくれます。肉厚ぷりぷりのほくほく地魚フライは、白米を勢いよく進めてくれ、気付いた時にはおかわりをしているほど。食後には満足感とやる気がみなぎり、心地よい気分です。その気分をもう一度味わうべく、リピーターがやってきます。

 地域を盛り上げるべく約10年前に国頭辺士名漁港内に漁協直営でオープンしました。当初から店を切り盛りする大嶺仁さんは、10代から那覇の割烹料理で修業し、家業は漁師で魚を知る生粋の料理人です。経営を引き継いで代表となった大嶺さんは「沖縄の魚のおいしさ」を国頭村から発信したいと力を込めます。

 また、代表と一緒に食堂を盛り上げてくれるのは、おかみさんやおっとーとおっかー、地元の若手など明るいスタッフです。活気ある雰囲気で食べる魚料理は絶品。「国頭村へ来たなら、港食堂へ行かないと!」。店舗は11時半開店。(月曜は定休日)

(国頭村商工会・金城太輔経営指導員)

(写図説明)イチオシの「刺し身3点盛と地魚フライセット」