
本紙英語サイトの一部
米国の環境ジャーナリスト協会は今年の環境報道賞の部門3位に、沖縄タイムス社の英語サイトを選出した。米軍による環境汚染を明らかにしたジョン・ミッチェル特約通信員の報道を「悲しむべき過去と継続中の問題を記録している」と評価。「米軍は島の環境と人々への悪影響をほとんど明らかにしてこなかった」と批判した。
協会は米ワシントンに本部があり、世界49カ国に会員がいる。毎年発表する環境報道賞は「環境に関する報道を顕彰する世界最大の賞」で、今年は10部門に過去最多の589件の応募があった。
本紙英語サイトは優秀専門報道(大組織)部門で、ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズなど米大手紙を抑えて3位に選ばれた。
米軍の有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)や放射性物質、枯れ葉剤による環境汚染を情報開示請求や独自取材で明らかにした5本の記事が対象になった。
ミッチェル記者は「受賞はとても光栄なことで、沖縄の人々の環境正義を求める闘いが孤立していないことを示した。世界が不正を監視しており、米軍が汚染をやめ、説明責任を果たすことを望む」と述べた。
本紙英語サイト「ジョン・ミッチェル・インベスティゲーツ(調査報道)」は沖縄の現状発信を強化するため、2022年7月に開設した。サイトはこちら https://www.okinawatimes.co.jp/category/Jon_Mitchell_Investigates (編集委員・阿部岳)