沖縄県は6日、カンボジア地雷対策センター(CMAC)と平和学習のノウハウを支援する覚書を結んだ。2025年に日本の支援でカンボジアに建設される、内戦の歴史を伝える博物館の学芸員の育成などソフト面での支援を行う。カンボジアには沖縄戦と同じように、内戦で多くの住民が巻き込まれ、犠牲になった歴史がある。近年は内戦を知らない若い世代への記憶継承が課題になっており、県平和祈念資料館(糸満市)のような住民目線で戦争の悲惨さを伝える施設づくりを目指す考えだ。(社会部・榧場勇太)
 

 1970年ごろから約30年間にわたって内戦が続いたカンボジア。多くの国民が犠牲となり、戦後も地雷や不発弾の被害に苦しめられてきた。

 CMACは戦後、地雷や不発弾の除去に取り組み、2017年に地雷被害の悲惨さを伝える「地雷対策平和博物館」を建設。だが兵器の展示が中心で、内容を...