沖縄県うるま市にある具志川商業高校の「具商デパート」が10、11の両日、同校で開かれた。同デパートは全校生徒が千円を出資し、設立した模擬会社。総合的、実践的学習の一環として、仕入れから販売まで全てを生徒が主体となって行う。30回の節目となった今回、2日間で保護者や地域住民ら約5600人が訪れ、にぎわった。(翁長良勝通信員)

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 リゾート観光科、オフィスビジネス科、ビジネスマルチメディア科、情報システム科の1~3年生が市内外の15店舗と30社から厳選して仕入れた雑貨、食品、スイーツなどの商品を15ブースに並べた。

 デパートの役員役の生徒は緑のはっぴ、社員役の生徒はTシャツ姿で、「ようこそ具商デパート」と客を迎えた。

 情報システム科3年の辻幸輔さんが店長を務める「つじ屋」では、うるま市や沖縄市で評判のいなりずし、てんぷら、鳥の唐揚げ、そばを店頭で同じ値段で販売。約60メートルの行列ができる大繁盛ぶりだった。

 レジを担当した1年の田場一護さん、平松依杏さんは「企業が私たちの思いをくみ取り、値段を調整してくれた。大繁盛でうれしい」と終始笑顔だった。

 10日には同市の嘉手苅弘美教育長が、11日は中村正人市長が駆け付け、生徒らを激励した。

 具商デパートの社長を務めた3年の大田笑鈴(えみりん)さんはあいさつで「地域や企業、保護者の協力で、2日間とも大盛況だった。これからも誠心誠意、後輩に引き継いでいきます」と感謝と決意を述べた。

 ステージの余興では、女子生徒によるチアダンス、赤野青年会によるエイサーが会場を盛り上げた。