「泡瀬大綱引」(主催・泡瀬復興期成会)が19日夜、沖縄市の泡瀬漁港特設会場で5年ぶりにあった。約2万人(主催者発表)が詰めかけ、雄綱雌綱合わせて約60メートル5トンの大綱を東方と西方に分かれて引き合った。序盤は一進一退の攻防を繰り広げ、熱戦の末、開始6分で東方が勝利した。

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 綱引き前には「太鼓燈籠(テークドゥールー)」と呼ばれるライトを入れた光る太鼓を先端に付けた旗頭を、青年たちが夜空に高々と掲げて力を見せ合い、一気に盛り上げた。

 カヌチ棒を大綱に差し込みシタクが登場すると会場は熱気に包まれ、合図で綱引きを開始。激しい引き合いの末、勝利した東方の旗頭・知念真輝さん(19)は、腕がパンパンになりながらも最後まで綱を引き寄せた。「みんなのかけ声が力に変わった。最高です」と興奮した様子だった。

 泡瀬復興期成会の山城正博会長(74)は「多くの人の協力があった。これからも地域の発展や振興に協力していきたい」と5年ぶりの開催を喜んだ。

 泡瀬大綱引は、泡瀬村創設120周年と同会創立75周年を記念して開催した。