小笠原諸島の海底火山噴火により県内に漂着した軽石を使った琉球ガラスを展示する松本栄さんの個展が23~28日に那覇市のGalleryはらいそ識名園で開かれる。
「天災を天財に」と題した個展では、2021年から県内に押し寄せた軽石を、砕いて溶かすことで生み出される“軽石ガラス”の器を展示する。軽石の成分などにより生まれる黒やビリジアン、エメラルド、ラムネなど独特の色彩が目を引く。うるま市で妻の満里さんと「再生ガラス工房てとてと」を営む栄さんは「災害から生まれた軽石がきれいなガラスになることを知ってほしい。琉球ガラスの可能性を広げることにもなれば」と抱負を語った。
栄さんは23、25、26日に在廊予定。問い合わせはGalleryはらいそ識名園、電話098(853)7358。(学芸部・真栄里泰球)