「どくとるマンボウ航海記」で知られる作家の北杜夫さんは1960年に那覇を訪れた。首里の坂道を歩き、何匹も見つけた生き物について「あくびノオト」(新潮社)に記した ▼「巨大な海産の巻貝に似て(中略)大きすぎて気味がわるい」「すこぶる雑食性の怪物」。ひどい言われようの主はアフリカマイマイ。