沖縄タイムス+プラス「エキスパートEye」のコメンテーターとしておなじみの気象予報士、崎濱綾子さんが沖縄の気象にまつわる話を紹介する「うちなぁ季節めぐり」。沖縄県宜野湾市出身の崎濱さん。うちなーんちゅならではの目線でお天気のあれこれを読み解きます。気になる週末のお天気も解説。1回目はNAHAマラソンが開催される12月3日(日)のお天気情報を紹介します。毎週金曜日の夕方に配信予定です。

冬の始まり

 皆さんが感じる"冬”はいつでしょうか。暦の上では立冬(新暦では11月7日や8日が多い)が冬の始まりとなりますが、気象の区分的には12月~2月が"冬”となります。南国沖縄にもようやく冬の訪れです。

沖縄付近では北~北東風の吹く日が多い

〈冬の天気の特徴〉

 日本の西側に高気圧が張り出し日本の東側に低気圧が並ぶことで、西高東低の気圧配置となり、天気図は冬の顔に変化していきます。この西高東低は冬の時期の典型的な気圧配置となることから「冬型の気圧配置」とも表現します。

冬の天気図(2011年1月16日の地上天気図、沖縄気象台HPより抜粋)
冬の天気図(2011年1月16日の地上天気図、沖縄気象台HPより抜粋)

 沖縄付近に注目しますと、大陸の冷たい空気を持った高気圧が東シナ海付近まで張り出し、等圧線の間隔が狭くなって気圧の傾きが大きくなります。

 これによって、強い季節風が吹いて大陸生まれの冷たい空気が流れ込み、沖縄付近では北~北東風の吹く日が多くなります。さらに、低気圧が沖縄付近を通過した後は西高東低の気圧配置が強まり、非常に寒くなります。

 この冷たい季節風が、比較的暖かい海面を通過する際により多くの水蒸気の補給を受けるため、冬の時期の沖縄は曇りや雨の日が多いのが特徴です。

NAHAマラソンは晴れの予報 蒸し暑く感じるかも

コロナ禍を乗り越え、3年ぶりに開催された第36回NAHAマラソン=2022年12月4日、那覇市牧志の国際通り
コロナ禍を乗り越え、3年ぶりに開催された第36回NAHAマラソン=2022年12月4日、那覇市牧志の国際通り

 3日(日)に開催される第37回NAHAマラソンにスポットを当てました。

〈3日(日)のNAHAマラソン天気〉 
※1日(金)時点のウェザーマップ予報

(那覇市)
天気・・晴れ時々曇り
降水確率・・20%前後
スタート午前9時の那覇の気温・・20℃前後
予想最高気温・・23℃くらい
風向・風速・・北東の風4メートル前後 

(糸満市)
天気・・晴れ時々曇り
降水確率・・20%前後
正午の予想気温・・22℃前後
風向・風速・・北東の風4メートル前後

那覇市の3日の予報
那覇市の3日の予報
糸満市の3日の予報
糸満市の3日の予報

 スタート地点となる那覇市奥武山運動公園前の午前9時ごろの天気は、概ね晴れる見込みです。湿度は60%前後とやや蒸し暑く感じられるかもしれません。

 競技ランナーの皆さんにとっては、レース中はNAHAマラソン特有の暑さとの戦いになりそうです。一般ジョガーの皆さんにとっては、長時間の日差しを遮るために帽子を着用すると良いでしょう。こまめな水分補給も大切です。

 当日予想される北寄りの風は、走る皆さんにとって最初は追い風になりますが、20キロを越えて中間点の平和祈念公園内を通過したころから変化し、25キロ地点のひめゆりの塔を過ぎたころには、次第に向かい風に変わる予想です。

 その後ゴール地点の奥武山陸上競技場までの終盤は向かい風が続きますが、強くは吹かない見通しです。

 沿道で応援される皆さんは、Tシャツにカーディガンや帽子、フード付きのパーカーを合わせるなど、体感を調整しやすい服装がおススメです。

 私自身、NAHAマラソンの中継には、通算15回程度携わらせていただきました。毎年変化するオフィシャルスタッフジャンパーの色が楽しみでしたが今年はTシャツのようです。

 師走の風物詩NAHAマラソン、今年も安全に楽しく盛り上げていきたいですね。

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。