【3杯目】うなぎが乗る沖縄そばとは?・・・「味の店ぼんぼん」

 「ばあちゃんちまた行きたいぜ」と、壺屋のすーじ小が恋しくなるも、あと27杯食べないと戻れないなぁと先行きの遠さを実感する。そして4日後の8月1日。選んだのは、その日からスタンプラリーに参加の「味の店ぼんぼん」(市場本通り)。普段から、バイト中のお昼ご飯に、「うなきゅう」を買いに来ていたうなぎの名店だ。沖縄そばがメニューにあるのを知ったのは今回のこの企画でした。ありがたや。

見た目に反してあっさりのスープ、そしてうなぎが乗る「味の店ぼんぼん」

 細長く少し薄暗い照明の店内に遠慮がちに入る。男性も女性もひとり客が多く、私はカウンターの真ん中に座る。メニューを手に取り思い出す。「そうだ! 私、弁当食べた」。どれだけ太るつもりなのか・・・、私は何を目指しているのか・・・。人生の迷子になりそうな食欲の夏だけど、太ろうとなんだろうと29杯食べて、その向こうの景色を私は見たいんだ。

よく、うなきゅうを食べに行く店でした。

 選ぶはもちろん、うなぎ乗せと書いてあるぼんぼんそば。体重を気にして小サイズを選んでしまう。店内の写真を撮りながら、ふと気付いた。机の上に「ゆっくる新聞」を広げた男性客を。勝手なライバル心に火が付き、鋭い目つきでそばをすする姿にただ者じゃない感触を覚える。「あの人は何杯食べたのかなー」と思いながらも、平常心を装う。

 そうだ、誰かとの競争じゃない、自分との戦いなんだと思い直し、私のために作られた1杯と向き合うために心を整える。

 やってきたぼんぼんそばは、2杯目までと明らかに風格が違った。メニューに記載のあった赤だしスープの言葉通り、濃い色のスープとそれに合わせたうなぎ、紅ショウガとネギの挿し色のコントラストも映えている。そして、うなきゅうも二つ添えられて360円とな。コストパフォーマンスの良さは、ダントツで上位に食い込んだ。

 「お味はいかに」と偉そうにひと口。濃い味を想像していたら思っていた以上にあっさりしていて、本当に赤だしなのかと疑問に思うほどだった。するすると食べ進め、おなかに負担もなくあっという間に完食。ここまでの3杯はすべてスープまで飲み干すという自分ルールも守り切り、いざ会計へ。

人見知りの店長さん。写真もありがとうございます!

 レジに立つおじちゃん(店長さんかな?)によると、「元々は賄い料理。おいしそうだから、メニューに出してみたらとお客さんに勧められたのが始まり。赤だしなのにあっさりしていて、味噌を使ったそばは珍しいとよく言われる」とのこと。

 人見知りのようでずっと目は合わせてくれないものの、しっかり話をしてくれるところに人柄のよさが感じられて、今までうなきゅうを買いに通っていた自分の選択が正解だったことを悟る。

 店長さん曰く「スタンプラリーのお客さんは何人か来ていて、もう10杯近く食べた人もいた」そうで、先ほどのあの男性に違いないと確信。人見知りの性格とは裏腹にバッドシーサーと書かれたTシャツのギャップがかわいすぎて、ときめきが止まらなかった。 ここでも得意の宣言、「29杯食べたら、また…」(以下割愛)。

【筆者・たまきのそばデータ】
・店名:味の店ぼんぼん(那覇市松尾2-8-30、電話098-863-4696)
・メニュー:ぼんぼんそば(小)360円(量は2時間前に弁当をやっぱり食べてても余裕で完食でき、何なら小さいそばならもう1杯食べられるかもと思えるサイズ)、普通570円
・雰囲気:細長く薄暗い照明なので、人見知りでも入りやすい。もちろん女性ひとりでも入れる。

 

たまきのそばじょーぐーへの道はまだまだ続きます・・・。