挿画:伊藤健介
挿画:伊藤健介

「ってかさぁ、いつもいつも、なんで俺だけこんなに手伝わされんの?」

舞花まいかも同じだけやってるでしょう」

「お父さんは?」

「お箸とスプーンを出してもらったわよ」

「なんかずるくない? 一番楽なやつじゃん」

「リタイアするまではこの分担でいいってことにしてるの。六十五で退職したら、もっと家事に貢献してもらうんだから」

「うへぇ、昭和の男はいいよなぁ。現役の間は会社にだけ行ってればいいんだもん。令和の男はつらいよ、仕事も家事も育児も、同時進行で全部完璧にこなしてこそ一人前──くそ、ハードル上がりすぎだっつーの! こんなんじゃ結婚に夢なんて持てねえよ!」

 ご飯茶碗ぢゃわんを...