「医食同源」。日本で生まれた造語で、医療と食事の起源は同じだという意味だ。古代中国では最高位の医師が「食医」とされていた時代もあるほど、食事が重要な位置を占めていた歴史がある。

 食事は、エネルギーと主要栄養素をバランス良く取ることが重要だ。カロリーを気にするだけでなく、特に5大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)のバランスを考えながら取らなければならない。このバランスを維持しなければ、生活習慣病などの病気を発症すると言われている。

 昨今、物価高騰により食料品の値上げが話題になっている。生活の中で何にお金をかけるかの配分を考えなければならない。嗜好(しこう)品にはお金をかけても、毎日の食事はできるだけ節約しようという人が多いのではないか。気持ちは分かるが「食=医」と捉えてはどうだろう。医療にお金をかけるよりも健康的な食事にお金をかけて、ちょっとでも元気に生活できればより長く人生を楽しめると思う。

 人は目の前にある問題には意識して対処できるが、数年先まで見通せる人はそう多くない。でも大事な問題なので、1度は食生活について考えてみてほしい。

 企業の社員食堂の受託運営をする中で、食事を含めた健康経営に取り組む企業が増えている。労働力人口減少時代に入り、企業は少しでも長く健康な状態で社業に従事してもらえるよう環境作りをしている。

 また、フードロス問題にも取り組んでいる。日本は自給率が低いにもかかわらず食品廃棄も多い。ムダをなくすことはもちろん、県産品や国産品を購入して生産者の生活を支えることも重要だ。それが消費に繋がり、いずれは自分たちへ循環する。沖縄の未来のために、まずはできることから意識して取り組んでほしいと思う。

 「三方良し」という言葉がある。商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売といえる。私はできるだけ健康的に長生きをして社会に貢献したい。

(コスモフーズ社長)

次回は木内清佳氏(Laule〓 Ocean社長)です

※(注=〓は「a」の左上に「’」)