1週間前、私が経営する保育施設で本年度最後となる大型行事「作品展」がありました。どの園も夏祭りや運動会など年間を通じ数回、保護者を招いた大型行事があります。保育者は3カ月位前から下準備をし、2カ月程前から子どもたちと練習や準備に取り組みます。一つの行事が終わったらすぐにまた次の行事の取り組みへ。その間に誕生会や避難訓練など定例の小さな行事もあり大変です。

 それらを負担と感じて保育の仕事から離れる人がいるのも現実です。でも行事本番を迎えると、子どもたちの一生懸命取り組む姿や堂々と自信に満ちあふれた姿、お友達と一緒に頑張る姿に感動し、涙を流す職員が毎年たくさんいます。

 締めくくりとなる卒園式ではリハーサルから感極まり、当日はほとんどの職員が号泣です。私たちの仕事は子どもの「人生で初めてできた」という瞬間に立ち会う機会が多く、その積み重ねの延長に「行事」という場があります。だからこそ大きく成長した姿に感動し、涙がこらえきれなくなるのです。そんな職員の姿を見るたびに、子どもに対しての愛にあふれているなぁといつも胸が熱くなります。感動して涙を流せるお仕事って世の中にどれくらいあるのだろうと考えると、本当に幸せな仕事だなとあらためて実感します。

 年度も終盤に差しかかり、今年もたくさんの新社会人が期待に胸を膨らませていることでしょう。どのような仕事でも楽なものは決してないし、楽しいと思えるような心の余裕を持てるまでにはそれなりの積み重ねも必要です。積み重ねた努力が自信をつくり出すのもまた事実。仕事に限らず何事も「やらされている」と思いながら取り組むうちは楽しさややりがいも、当然感動も生まれません。

 ユーザーに思いをはせながら少しでも誰かをハッピーにしたいとひたむきに行動した結果、感動が生まれるのだと保育現場を見ていて感じます。新社会人にはぜひたくさんの感動を仕事を通して見つけてほしいです。

(Laule〓 Ocean社長)

※(注=〓は「a」の左上に「’」)

次回は小島亮太氏(日本銀行那覇支店長)です。