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基地建設の写真171枚発見 嘉手納1951~52年 接収した土地に米軍住宅

2017年8月24日 09:04
9秒でまるわかり!
  • 1951~52年の米軍基地内の住宅建設を、東京の建設会社が撮影していた
  • 立命館大の加藤教授が古書店でアルバムを購入、学生らと調査した
  • 本土ゼネコンは米国のノウハウを持ち帰り、高度経済成長につなげた

 【沖縄】1951~52年の米軍嘉手納基地内の住宅建設の様子を撮影した写真171枚がこのほど見つかり、発見した立命館大学文学部の加藤政洋教授(人文地理学)が23日、沖縄市に寄贈した。写真は当時東京にあった隅田建設が撮影したもの。沖縄市史編集担当によると、同様の写真は県立図書館や県公文書館も所蔵しておらず、「基地の家族住宅建設の過程を知ることができる貴重な資料」と説明する。

建設中の米軍住宅=1951~52年ごろ、嘉手納基地内

赤瓦を屋根に敷き詰める作業している様子。中央に立つのは女性。加藤教授は「地元の女性も建設に関わっていたことがうかがえる写真だ」と説明する

建設中の米軍住宅=1951~52年ごろ、嘉手納基地内 赤瓦を屋根に敷き詰める作業している様子。中央に立つのは女性。加藤教授は「地元の女性も建設に関わっていたことがうかがえる写真だ」と説明する

 写真が撮られた場所は旧越来村森根で現在、嘉手納基地内にある降伏調印式の碑周辺。森根は沖縄戦で米軍に接収され、今も嘉手納基地として使われている。

 171枚には基地内住宅の瓦を敷き詰める作業員の姿や、完成後に撮られたとみられる米軍関係者との記念撮影、重機で土地を整備する場面などがある。

 加藤教授が昨年10月、東京の古本屋の目録で写真がつづられているアルバムを発見。購入し学生と協力して調べたところ、隅田建設が撮影したと判明した。

 当時は中華人民共和国の建国や朝鮮戦争開戦などを受け、米国が沖縄を半永久的に支配する方針を決め、基地建設を進めていた時代。加藤教授は「基地建設で本土のゼネコンが沖縄にたくさんやってきた。そこで磨いた米国の建築技術のノウハウを持ち帰り、その後の日本の高度経済成長につなげた。写真はその過程を知るための資料」と話した。

 寄贈を受けた桑江朝千夫沖縄市長は「市民、県民にとっても貴重な資料。多くの人に見てもらいたい」と語った。

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