具志川農村環境改善センターの道向かいにある「ゆくい処 笑島」。高台の店の大きな窓からは、沖に広がる海を望める。

「ゆくい処 笑島」の車海老そば

大きな窓から久米島沖の海を望める「ゆくい処 笑島」店主の島袋航弥さんと、妻の愛佳さん

「ゆくい処 笑島」の場所

「ゆくい処 笑島」の車海老そば 大きな窓から久米島沖の海を望める「ゆくい処 笑島」店主の島袋航弥さんと、妻の愛佳さん 「ゆくい処 笑島」の場所

 呼びものは見晴らしのよさだけではない。店主の島袋航弥さん(25)は、那覇の調理師学校を卒業した後5年間、京都の老舗料亭で働いた。カレー好きの自ら、スパイスから仕込む「マンゴーチキンカレー」(700円)やタコライス(同)などのメニューで磨いた腕を振るう。

 オープンは昨年4月。「観光客は2、3日に1組来るかどうか」(島袋さん)だったが、今では客の3割ほどを占める。口コミの広がりとともに、島の特産品を味わってほしいと売り出し中なのが「車海老(えび)そば」(千円)だ。

 全国随一の養殖地で、かりっと丸ごと食べることのできる車エビが2、3尾のる。脱皮したてで殻までやわらかいものを選び、食べ慣れない人にも楽しんでもらえるように心を配る。

 スープは島のみそ、エビの頭やガラで風味付けしたごま油などをベースに、少しだけ豆板醤(トウバンジャン)の辛みを利かせる。豊かなうま味は、しゃきしゃきとした祖慶もやしや弾力あるめんの食感とともに丼を空にするまで楽しめる。

 久米島生まれで、小さな頃から友達と海で遊んでは魚を捕り、時には、こんろ持参で料理に親しんだ島袋さん。久米島高校の同級生、愛佳さん(25)と結婚し、2人の子どもを故郷で育てたいとUターンを決めたほど島にほれ込む。「島の魅力が伝わる料理を食べてもらいたい」という店は2年目も忙しい。(南部報道部・堀川幸太郎)

 【お店データ】久米島町西銘1372の1。午前11時~午後6時。ランチは午後3時まで。木曜定休。午後6時半~11時半は予約制で、予算と要望に応じた6~25人の貸し切りコースディナー。ベビーベッドやキッズスペースもある。駐車場は5台。電話090(3790)4518。