西日本高速道路総合サービス沖縄(SS沖縄・藤本秀勝社長)は25日、超音波を走行中の車両に当て、運転手に警告音を感知させる注意喚起スピーカーを開発したと発表した。スピーカーが設置された区間を車両が通過すると、車内に警告音が響き、前方に工事区間があることを知らせる。藤本社長は「各車にピンポイントで警告できる仕組みの導入は世界初。観光立県の高速道路の安全・安心につなげたい」と話した。11月以降、県内を皮切りに全国展開を目指す。

世界初の車両注意喚起スピーカーをPRする西日本高速道路総合サービス沖縄の藤本秀勝社長=25日午前、浦添市西原のNEXCO西日本沖縄高速道路事務所

世界初の車両注意喚起スピーカーをPRする西日本高速道路総合サービス沖縄の藤本秀勝社長=25日午前、浦添市西原のNEXCO西日本沖縄高速道路事務所

 同スピーカーは、障害物に当たって音が発生する超音波の特性を応用。車が通過した時だけ、その車両に限定して警告音を届けることができる。従来の拡声型のスピーカーは高速道路周辺の住宅街にも警告音が響き、騒音被害の懸念があった。

 開発のきっかけは、2013年7月の事故だった。工事作業で交通規制をしていたところ、規制エリア内にトラックが進入し、同社の従業員がひかれて亡くなった。看板などによる視覚的な注意喚起にも力を入れてきたが、居眠り運転などで気づかない運転手への伝達が課題だった。

 開発されたスピーカーは「ピ・ポ・パ」と3段階の警告音が鳴る。音で伝えた後「工事中」などの標識で視覚に訴え、早めの車線変更など安全な走行につなげる。

 同日、スピーカーは報道機関に公開された。体験走行では機密性が高い普通乗用車やエンジン音の大きいトラック車内でラジオを流した状況でも、しっかりと警告音が聞き取れた。

 開発から3年。開発グループの梅森洋課長は「さらに性能を上げ、『走行注意』などの音声案内も導入したい」と意欲。同社の営業担当者は「需要があれば一般道でも設置可能。全国へ広がり、事故防止につながれば」と期待を込めた。

世界初の車両注意喚起スピーカーをPRする西日本高速道路総合サービス沖縄の藤本秀勝社長=25日午前、浦添市西原のNEXCO西日本沖縄高速道路事務所