沖縄県渡名喜村発注工事の入札予定価格に関する情報を事前に業者へ漏らした官製談合防止法違反罪などで起訴された同村村長の上原昇被告(65)=保釈中=が28日、県庁で記者会見し、村長を辞職する意思を表明した。起訴内容については「全面的に認める」とした。村長選は10月末までに行われる見込み。

官製談合を認め、謝罪する渡名喜村長の上原昇被告=28日、県庁記者クラブ

 また、上原被告は「2010年ごろから、他5件の公共工事で同様な行為を繰り返した。違法と知っていたが、島のためになるという思い込みがあった」と説明。見返りに金品を受け取ったことはないと述べた。

 会見に同席した弁護士によると、この5件について那覇地検側から立件しないとの説明を受けたという。

 村多目的拠点施設整備工事(電気)の予定価格に近い額を事前に業者へ伝えたとする起訴内容について上原被告は全面的に認めた。その上で「刑罰を受けることも村長の辞職も当然」とした。初公判は9月5日、那覇地裁で行われる。

 同村では昨年12月、官製談合防止法違反容疑などで前教育長が逮捕、有罪判決を受けた。上原被告は「自分も自白しようと考えたが、当時は教育長も空席で行政がまひすると考えた。いつかは罪が発覚すると思っていた」と述べた。

 上原被告は「村長の立場でありながら、多くの隠し事とうそで村民の信頼を裏切った。全部話して謝罪することにした」と村民にわびた。弁護士によると、辞職の申出書は28日付で、村役場にあて郵送した。

 公職選挙法などによると、村長は辞職する日の20日前までに村議会議長に辞職を申し出る。議会が議決した場合、期日をまたずに退職できる。議長は辞職願の通知から5日以内に村選挙管理委員会に連絡し、村選管は50日以内に選挙を行う。