沖縄から次世代の声優を発掘する「第1回声優コンテスト那覇」の第1次審査が8月27日、那覇市のテンブスホールで開かれ、10代から30代までの男女計18人が、表舞台への飛躍に向け挑んだ。
沖縄ではあまり例のない、本格的な声優オーディション。主催したのは、九州を中心に声優育成を行う「スターロケットエンタープラス」(本社・福岡市)。スターロケット社の古舘明会長は「地方から東京に出て、養成所などに通い声優を目指すのはハードルが高い」とし、地方でも声優業が成り立つようにしたいと訴える。今回のコンテストもこの一環だ。
ソニー生命保険が実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」で、将来なりたい職業の女子1位に「歌手・俳優・声優などの芸能人」が入るほか、水樹奈々さんや人気アニメ「ラブライブ!」内のアイドルユニット「μ’s(ミューズ)」がNHK紅白歌合戦に出場するなど、注目度は年々高まっている。
古舘会長は「声優を目指す人は、予備軍も含めて全国に約3万人はいる」とする。しかし、学校・養成所が集中する東京で学ぶだけでも、経済面も含めてハードルは高い。また、地方に学校・養成所があっても、声優として仕事をするための受け皿には乏しいのが現状だ。