沖縄気象台は1日、沖縄地方の8月の平均気温が平年と比べて1・4度高くなり、同月としては1946年以降、過去最高の平均気温だったと発表した。また月降水量も平年の19%にとどまり、最も雨の降らない8月になった。本島内の11ダムの合計貯水率は1日現在約85%だが、農作物の被害や生物、食卓への影響も出ている。(社会部・川野百合子)

照りつける太陽の下、海辺で日光浴を楽しむ観光客=1日、豊見城市・美らSUNビーチ(喜屋武綾菜撮影)

8月の平均気温と降水量比較

8月の大気の流れ(イメージ図)

照りつける太陽の下、海辺で日光浴を楽しむ観光客=1日、豊見城市・美らSUNビーチ(喜屋武綾菜撮影) 8月の平均気温と降水量比較 8月の大気の流れ(イメージ図)

 数値は那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島5地点の観測データを基に平年差を平均して算出した。

 気温は全27観測地点で平年を上回ってかなり高くなり、このうち25地点が月平均気温の最高を更新。98年の平年差1・2度を抜き、8月の観測史上最高となった。

 沖縄気象台は、高温の原因として太平洋高気圧が平年に比べて日本の南海上へのびたこと、さらに上空のチベット高気圧が平年に比べて沖縄や奄美方面へ張り出す状態だったと説明する。二つの高気圧に覆われて日照時間が長く、太平洋高気圧のへりに沿った西からの暖かい空気の影響で記録的な高温になった。

 県内で8月に35度を超える猛暑日を観測したのは86年から昨年までに計26回。しかし今年は12回もあった。久米島空港(北原)では、地点の最高気温記録トップ5を今年8月が独占した。

 降水量は全34観測地点で平年を下回り、このうち10地点では月降水量の最少値を更新。93年の平年比22%を抜き、観測史上最も雨の少ない8月となった。

 高気圧に覆われて晴れの日が多く、台風の影響を受けにくかったことが記録的な少雨にも影響した。台風は8月に5個発生し、気象庁の区分では台風5号が沖縄地方に接近したと記録されたが、沖縄本島にはまだ来ていない。

 沖縄気象台の1カ月予報によると、気温は平年よりも高くなり、降水量は平年並みと予想されている。

 本島内11ダムの合計貯水率は1日午前0時時点で84・7%。気象台職員は「少雨を解消するほどのまとまった雨が降るかは分からない」と話した。