安謝海岸にあるリーフが発達した限られたエリアに、打ち込み釣り仕掛けを投入するのは海武者シーブサーの石原秀樹さん。随所に筋状の砂地が点在する場所は、深場から入ってくる魚の絶好の通り道だと話す。
事前に潮位が低くなる時間帯に一帯をくまなく調査して、ピンポイントで魚がヒットする場所を探し歩くそうだ。
8月27日の日没後から、潮位がその日の最高位に向かう時間帯にメンバーの上原隼人さんと2人で6本の竿(さお)を並べた。
まず最初に餌となる小魚を小物専用の竿で釣り上げる。午後8時ごろから潮位の変化に合わせて続々とヒットが続く。最後に魚がヒットしたのは翌日の午前11時。大漁のこつを聞くと、「他の釣り人の仕掛けが届かないような場所に餌を届けること。根掛かりの多い場所でも果敢に攻めること」と話していた。
【仕掛け】道糸PE8号、リーダー30号、ハリス50号(1ヒロ)
お父さんの手ほどきで幼少の頃から遠矢ウキを使ったチヌ狙いを続けている具志川中学校1年の大久保一騎さん。8月25日、泡瀬漁港にある水深12メートルの砂泥地の場所にハリス2号の仕掛けをゆっくりと沈めていった。午後8時に最初のアタリを確実に針掛かりさせて44センチ、1・58キロのチヌをゲット。その後、35センチのガクガクなど合計3匹を追加した。(名嘉山博 釣りPower)