【石垣】旧盆入りのウンケー(迎え日)の3日、石垣市内で伝統行事「アンガマ」が始まった。グソー(あの世)の使者とされるウシュマイ(爺)とンミー(婆)が家庭などを回って仏壇に手を合わせ、子孫繁栄や無病息災を祈った。各地で5日まで行われる。

滑稽な躍りや問答で楽しませたウシュマイ(手前)とンミー(奥)=3日午後8時すぎ、石垣市平得(新垣玲央撮影)

 今年で米寿を迎えた市平得の與那國和子さん(87)宅にも、笠や布で顔を隠したファーマー(子や孫)に続いてウシュマイとンミーが登場。仏壇に線香を上げて甲高い声で「ウートートー」と祈願し、ニンブチャー(念仏踊り)を披露した。

 ファーマーの多彩な舞踊の合間には、ウシュマイとンミーが独特の裏声で珍問答を展開。庭から「なぜ歯がないのか」との問い掛けに、ウシュマイは「昔の戦争、艦砲射撃で子どもに当たりそうな弾を全部くわえてたら歯が欠けた。ないのは勲章」などと返した。