世界の沖縄県系の経営者らでつくるWUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)ネットワークがことし設立20周年を迎えた。世界24支部、約500人が会員として活動している。WUBの創設者でハワイ生まれの県系2世、ロバート・仲宗根氏(80)にWUB創設の経緯や今後の展望を聞いた。(聞き手=政経部・平島夏実)

「経営者はタイム・イズ・マニーと知っているからWUBの判断はいつも早い」と話すWUB創設者のロバート・仲宗根氏=2日、ハワイのカピオラニ公園

 −WUBの前身、HUB(ハワイ・ウチナーンチュ・ビジネス・グループ)の契機は。

 「1993年、ハワイの県系経営者ら13人で沖縄にビジネスツアーをしたのが始まり。これまでは単なる観光や親戚訪問だったが、ビジネスの視点でやってみたらとても良かった。製塩所や鉄工所、ランの栽培工場、リゾートホテル、酒造所を見学した」

 「日本とアメリカでは、法律や税金、転職文化、採用方法、労働組合事情も全然違う。ハワイの県系人は個人経営だったから経営上のノウハウがなく、経営者同士の情報交換を欲していた」

 −97年には会員をハワイの外にも広げ、WUBと改めた。

 「ウチナーンチュが世界中にいることを実感したのは、95年に沖縄であった第2回世界のウチナーンチュ大会。華僑やユダヤ人が世界中にネットワークを築いているように、ウチナーンチュもできると思った。設立後は、呉屋守將さん(金秀グループ会長)や牧志泰三さん(第一港運会長)と世界各地の県人会を回り、WUB支部のトップになるようなリーダーを探した」

 「WUBの基本的な考え方は移民した1世の頃から変わっていない。ビジネスを考えているなら誰かを紹介するし、進出先の土地情報を教える。そこには同じウチナーンチュという信用がある。私の父は旧石川市出身で、ホノルルで『ジャニス・マーケット』というレストランをやっていた。同じようにレストランをしたいというウチナーンチュがいれば助けてあげていた」

 −WUBの将来性は。

 「インターネットで世界中と商売ができる時代。県内企業には今後ますます、沖縄の外とのやりとりが必要になる。WUBのグローバルな人脈を、ビジネスはもちろん教育や文化にも生かしてもらいたい」