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核ミサイル、沖縄で1959年誤発射 「爆発なら那覇は吹き飛んでいた」

2017年9月12日 05:00

9秒でまるわかり!

  • 復帰前の沖縄で核ミサイルが誤発射されていた。NHKで元米兵証言
  • ミサイルは海から回収。「もし爆発していたら那覇は吹き飛んだ」
  • 米軍は核搭載を極秘にしたため当時本紙はミサイル誤射だけを報道

 米軍統治下時代に核ミサイル「ナイキ・ハーキュリーズ」が配備されていた米軍那覇サイト(現・那覇空港)で、1959年6月19日、核弾頭を搭載したミサイルが誤って発射されていたとNHKが10日、報じた。爆発はせず、那覇沖合に着水したミサイルは米軍が回収したという。沖縄タイムスは事故発生翌日の紙面に、米軍発表として「ミサイル発射寸前に発火」と誤発射を報じているが、米軍から「核弾頭搭載」との広報はなかったとみられる。

那覇でのミサイル誤射を伝える沖縄タイムスの記事。米側から核弾頭搭載とは伝えられていない(1959年6月20日7面)

(資料写真)「核ミサイル」ナイキ・ハーキュリーズ対空ミサイル=1963年

(資料写真)復帰前の那覇基地(那覇空港)のナイキ・ハーキュリーズ=1970年

現在の那覇空港

那覇でのミサイル誤射を伝える沖縄タイムスの記事。米側から核弾頭搭載とは伝えられていない(1959年6月20日7面) (資料写真)「核ミサイル」ナイキ・ハーキュリーズ対空ミサイル=1963年 (資料写真)復帰前の那覇基地(那覇空港)のナイキ・ハーキュリーズ=1970年 現在の那覇空港

 「NHKスペシャル 沖縄と核」では、当時、整備担当の元米兵の証言として「核弾頭は搭載されていた」「発射に備える訓練中に兵士が操作を誤り、ブースターが点火した」「核爆発を起こしていたら那覇が吹き飛んでいた」との内容を放送。

 米軍内部文書から「核兵器の事故はアメリカの国際的地位を脅かす」「全ての情報は関係者以外、極秘とする」との記述も報じた。

 翌20日の沖縄タイムス紙面では軍司令部情報部の発表として「ミサイルが水平状態で一部発火、その発射火薬で操作員一人が即死、他の五人が負傷した」としているが、核搭載との情報はなく「事故原因はまだ分からない」との記述にとどまっている。

 当時、整備工として那覇サイトにいた元米軍作業員の男性(81)は本紙の取材に「サイト8(那覇サイト)の点検日で、レーダー施設から発射台に向かったが、手前の兵舎で止められた。兵舎のハウスボーイから『ミサイルから火が出て、黒人兵が亡くなった』と聞いた」と証言した。男性は核弾頭搭載ミサイルとは聞いておらず「騒がれないよう、一部の事実は公表し、核弾頭のことはひた隠しにしたのだろう」と推察している。

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