【石垣】市消防本部(宇根規光消防長)のダンスボーカルユニット「AED48isg」のラストステージが「救急の日」の9日、市民会館であった。自動体外式除細動器(AED)などの普及を目指し、市内の中高校生を中心に結成した「命救えるアイドル」。心肺蘇生法やAED使用法を習得し、この日も市民対象の応急手当て講習会で活躍した。市民救急ステーションが市内174カ所に拡大するなど一定の役割を終え、4年間の活動に幕を下ろした。

「救急の日」のイベントでラストパフォーマンスを披露する「AED48isg」=石垣市民会館

AEDの適正な使用方法などを説明する「AED48isg」のメンバーら

「救急の日」のイベントでラストパフォーマンスを披露する「AED48isg」=石垣市民会館 AEDの適正な使用方法などを説明する「AED48isg」のメンバーら

 同ユニットは市消防職員らの発案で誕生。2013年に救急ステーションへの登録を呼び掛けるオリジナル曲「レッツ・レジスター〜街の救世主」で“デビュー”した。isgは石垣の意。

 作詞作曲は市消防本部の職員が担い、ラストステージで披露された新曲「イン・ダークネス〜暗闇の中で」含め計4曲を制作。親が目を離した隙に子どもが亡くなるプール事故が多発していた14年の曲「ウィズ・コーション〜気を付けて」など全曲に救急救命現場の思いを込めている。

 現メンバーは23人。これまで8期にわたり延べ約50人が参加し、消防職員の妻がデザインした衣装で各種イベントや講習会で活動した。以前0件だった市民救急ステーションの数は人口比で県内トップクラスになった。

 講習会では消防職員と一緒に迅速な通報や応急手当ての手順、AED使用法を説明。参加者は和やかな雰囲気の中、人形を使って心臓マッサージやAED電極パッドを貼る正しい位置などを学んだ。

 家族4人で参加した市平得の島袋久さん(44)は「なかなか使う機会がないし勉強になった。いざという時に役立つし、説明も分かりやすかった。このような啓発活動はもっと続けてほしい」と話した。

 ラストステージは13人が舞台に立ち、躍動感あふれるパフォーマンスを披露。約200人の観客を歌とダンスで魅了した。1期生でリーダーの新城結唯さん(18)=八重山高3年=は「皆と会えないのは寂しくなるけど、学ぶことが多かった。今後はメンバー個々でAEDの重要性を伝えていきたい」と目を潤ませた。