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踏み台昇降+しりとり・・・体と頭、同時に刺激 認知症予防に「コグニサイズ」注目

2017年9月23日 06:31

 体を動かしながら頭を使って認知症を予防する運動プログラム「コグニサイズ」。県内では浦添市の名嘉村クリニックが先駆けて取り入れ、高齢者から好評だという。指導する老人看護専門看護師の屋良利枝さんは「認知症の予防に効果的というデータもあるので広げていきたい」と話す。

コグニサイズに取り組む参加者ら=浦添総合病院健診センター

(学芸部・榮門琴音)

 コグニサイズは、認知を意味する「コグニション」と運動の「エクササイズ」を合わせた造語で、国立長寿医療研究センターが開発した。踏み台昇降をしながらしりとりをしたり、ウオーキングをしながら引き算をしたりするなど、体と頭を同時に使うのが特徴だ。

 「1、2、外、4、外!」。浦添総合病院健診センターで開かれた同クリニック主催のコグニサイズ教室。床に引かれたラインの枠内を歩き、決められた数の時だけ枠外に足を出すプログラムに、高齢者が楽しそうに取り組んでいた。

 同クリニックがことし2月から7月まで毎週1回開いた教室には、市内外から60~80代の23人が集まった。延長を希望する声が多かったため、14日から上級コースを開講したという。

 ストレッチ・バランス・筋力トレーニング、有酸素運動、コグニサイズを組み合わせた2時間弱のプログラムで、息が軽く上がる程度の運動、頭を使う問題はたまに間違えてしまう程度の内容で、負荷をかける。プログラム前後の心拍数を測り、70歳だと70から105に上がる程度を目標にしている。

 屋良さんは「同時に二つのことをするのが難しくなってくるのが認知症の特徴」と説明。「コグニサイズは体を動かしながら課題をこなすので、実行機能を上げる訓練になる」と話す。

 宜野湾市の永山盛〓さん(85)は「体が柔軟になって考えも柔軟になってきたと思う」と効果を実感。「みんなでやるのが楽しい」とみんなで取り組むことも魅力の一つに挙げた。

 南城市の神谷吉吾郎さん(68)は「まだ若いが予防のために始めた」。畑に農具を忘れたり、忘れ物を取りに戻っても何を取りに来たか忘れたりと、物忘れがひどくなっていたという。

 自宅でも取り組み、40分のウオーキングも合わせて続けた結果、3キロの減量に成功。「以前はネガティブだったが今は積極的になり自信が出てきた。教室に来て人とコミュニケーションができるのもいい」と評価する。

 県内では認知症の発症リスクが高いとされる糖尿病患者が多く、屋良さんは「認知症の人が増えていくのは確実」と指摘。「健康寿命を延ばすためにコグニサイズを習慣づけてもらいたい」と勧めている。

 コグニサイズ教室(11月~来年3月)は毎週木曜日の午後2時~同4時、浦添総合病院健診センターで開催。1回500円の全20回で定員約20人。問い合わせは同クリニック、電話098(870)6600。

コグニサイズに取り組む参加者ら

=浦添総合病院健診センター

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