沖縄空手

沖縄拳法、心と体培う 元大田知事の秘書時代「激務に経験生きた」

2017年9月18日 21:00

【連載・空手と私】大城眞幸さん(68)元県職員

 久米島郷友会連合会の会長で、沖縄県の非常勤職員の大城眞幸さん(68)=那覇市=は琉球大学在学中の20歳の時、学生寮の近くにあった道場に足を運んだのが沖縄拳法を始めたきっかけだ。大城さんは錬士六段。県職員当時は同郷の先輩である故大田昌秀氏の知事秘書を務め、多忙な日々を送ったが「沖縄拳法で培った経験が生かせた」と振り返る。(政経部・伊集竜太郎)

現在は県の非常勤職員として働く大城眞幸さん=県庁

県職員時代の1984年、米ニューヨーク州立大学に留学当時の大城眞幸さん(前列中央)=大城さん提供

現在は県の非常勤職員として働く大城眞幸さん=県庁 県職員時代の1984年、米ニューヨーク州立大学に留学当時の大城眞幸さん(前列中央)=大城さん提供

 大城さんは高校までは久米島で過ごし、駅伝の県大会では高校1、2年時に区間賞にも輝く健脚だった。琉大に進学し、「空手をやりたい」と思っていたところ、大学で面識のあった比嘉照行さんの沖縄拳法の道場が寮の近くにあったため、門をくぐった。比嘉さんはその後、米ニューヨーク州で普及に努めた。

 大城さんによると、沖縄拳法は名護市出身の故中村茂氏らが1960年ごろまでには命名、使用していたという。当時、中村氏が各流派の代表的な人らを回り、大同団結して「沖縄拳法」として統一しようと呼び掛け、「沖縄拳法空手協会」の設立に関わった。その後、加盟団体が脱退し、自身の流派として沖縄拳法を名乗っていたという。

 中村氏の理念は「ティージクンデーイチ(手拳第一)」。大城さん自身は中村氏から直接教わることはなかったが、壁を突いたり座っている時も床などに拳を付けたりして、「拳がつぶれ、ハンマーみたいだったと聞いている」と逸話を明かす。

 沖縄拳法は掌底による組手形式の稽古や足刀の横蹴りが特徴。中村氏は「防具付き組手」を提唱した。実戦の想定や安全面から、剣道のような面や胴、小手など身に着ける。大城さんは「実践力を重要視して真の強さを追究したからだろう」と語る。

 大城さんは、道場では防具付きの組手の試合、それ以外では突きや蹴り、受けの基本動作や形の練習を徹底し、心身両面を鍛えた。

 大田元知事の秘書は3年間務めた。秘書は休日や昼夜を問わず公務をこなす知事とともに行動する激務だった。「大田さんは職員にはとても厳しかったが、それは県職員が頑張ればもっと沖縄はよくなるとの思いから。『切ったら血の出る行政をしなさい』が口癖だった」と、妥協を許さず職員に本気度を求めた大田さんの思いを推し量る。

 大城さんは県庁を定年退職後は三線に打ち込んでいるというが、「呼吸法は空手と通ずるものがある」という。「空手は平時は健康長寿に、いざというときは身を守るために役立つ。70歳を前に、もう1度鍛え直す」と拳に力を込めた。

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