沖縄県読谷村波平のチビチリガマが少年らに荒らされた事件を受け、村は20日、歴史や戦跡を風化させないため、平和行政の取り組みを強化していくとする声明を出した。村はチビチリガマ周辺に防犯カメラを設置するほか、村主催の平和創造展の拡大などを検討していく。

記者会見で「少年たちの犯した行為は断固として、許すことはできない」と話した石嶺傳實読谷村長(中央)。記者会見には村の松田平次教育長(右端)と遺族会の與那覇徳雄会長も出席した=20日午前11時ごろ、読谷村役場

 石嶺傳實読谷村長、松田平次村教育長と遺族会の與那覇徳雄会長が同日、村役場で会見を開き、声明を発表した。

 声明では事件について「戦争犠牲者を冒涜する非人道的行為は、平和を願う村民そして遺族の心を踏みにじるものである」と指摘。

 「少年たちの犯した行為は断固として許すことはできない」とした上で「同じ過ちを二度と繰り返さないよう、歴史の実相を後世へ、チビチリの惨劇を語り継ぎ、平和を強く希求していく」と誓っている。

 石嶺村長は「このような事件が起き、とても残念。子どもたちに平和教育が行き届かず、沖縄戦が風化しつつある」と懸念。平和行政をさらに強化していく考えを示した。

 同事件は16~19歳の少年4人が、5日正午ごろから12日午前11時ごろまでの間にチビチリガマの看板2枚や額1枚、千羽鶴4束を損壊した疑いで15日に逮捕。少年らはガマへ入った理由を「肝試し」「心霊スポットに行こうと思った」と供述している。