沖縄工業高等専門学校、浦添市、サン食品、沖縄製粉の4者は産官学の連携で、桑の沖縄在来種「シマグワ」を使った沖縄そばなどの食品開発を進めている。沖縄高専などの研究でシマグワは血糖値の上昇を抑制する効果があるとされ、糖尿病の予防が期待される機能性食品として販売する。商品が普及することで、養蚕業の活性化にもつながるとみている。

「シマグワ」を使った商品の試作品

産官学連携で「シマグワ」を使った商品開発を進める沖縄工業高等専門学校、浦添市、サン食品、沖縄製粉の担当者ら=沖縄タイムス社

「シマグワ」を使った商品の試作品 産官学連携で「シマグワ」を使った商品開発を進める沖縄工業高等専門学校、浦添市、サン食品、沖縄製粉の担当者ら=沖縄タイムス社

 沖縄高専などの研究チームは、浦添市職員を対象とした実証実験で、シマグワに血糖値の上昇を抑える効果があることを確認したという。ただ、この実験は砂糖水を飲んだ場合の値を分析しているため、日常的に摂取する食品でも効果があるのか、検証する必要があると指摘している。

 サン食品の沖縄そばにシマグワ葉パウダーを練り込み、血糖値上昇を抑える成分が失われていないかを調査。その上で商品の味も損なわないよう試作品を改良している。沖縄製粉も同様にパンの試作品を作っている。

 サン食品開発部の赤嶺孝次長は「おいしさと健康を両立させたい」と意気込む。沖縄製粉営業課の横田雄輔課長も「どのようなパンができるか研究を進め、取引先にレシピを紹介したい」と話す。

 沖縄高専の伊東昌章教授は「糖尿病予防に効果のある食品を食べてもらうことで県民の健康を守りたい。養蚕業も活性化できれば雇用拡大にもつながる」と述べた。

 厚生労働省の2015年都道府県別年齢調整死亡率(人口10万人当たりの死亡数)によると、沖縄の糖尿病死亡率は女性が3・9人で全国ワースト、男性は6・7人で6位になっており、予防は喫緊の課題となっている。