【読谷】72年前の沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」が起きた読谷村波平のチビチリガマが荒らされ、少年4人が逮捕された事件を受け、村議会(伊波篤議長)は28日、特別決議を13対5の賛成多数で可決した。

遺品が壊されたチビチリガマの中。瓶や壺が割られていた

 「戦争の悲惨さ、チビチリガマの悲劇を語り継ぎ、一切の暴力を拒否し『平和に勝る福祉なし』を目標に御万人(うまんちゅ)とともに奮闘することを宣言する」とした。

 議会運営上、「特別決議」の規定はないが、強いメッセージを込めた。

 同村議会では1987年12月の「日の丸焼却・世代を結ぶ平和の像破壊等民主主義を否定する一切の暴力行為を許さない宣言決議」以来2回目。

 今回の特別決議は「集団自決」が起きた背景に「皇民化教育や鬼畜米英との間違った指導」があったと指摘した。

 その上で「遺族の苦しい思いを踏みにじり、生き残った者たちへの冒涜(ぼうとく)であり、何人といえども許されるものではなく、処罰されなければならない」と厳しく断じた。

 一方、決議には村議5人が反対した。

 逮捕された4人は少年であるのに「処罰」という言葉が盛り込まれたこと、教育的見地からの言及がなかったことなどを理由に挙げた。