米大手投資銀行モルガン・スタンレーの関連会社が来年1月下旬以降、那覇市の沖縄都ホテルの土地と建物、運営権を所有することが2日までに分かった。既に売買契約を締結した。来年2月から閉館し、半年間、全面改装した上で、フランスに拠点を置くアコーホテルズの上級ブランドチェーン「ノボテル」として生まれ変わる。

1974年開業の沖縄都ホテル=2日、那覇市松川

 沖縄都ホテルは1974年開業の老舗で、75年の海洋博やその後の新婚旅行ブームを支えた。現在、土地と建物は近鉄不動産(大阪市)が所有し、運営は近鉄・都ホテルズ(同市)が担っている。地上15階建てで、客室数は307室。

 沖縄都ホテルとしての営業は来年1月22日のチェックアウトで最後とし、同1月下旬以降は土地と建物をモルガンの関連会社が所有する。運営は、この関連会社が現地法人「琉球ホテルマネジメント」を立ち上げて担う。琉球ホテルマネジメントは、沖縄都ホテルの社員やパート、アルバイト計124人の意向を確認した上で、希望者を受け入れる。

 モルガンの関連会社は那覇市旭町の「リーガロイヤルグラン沖縄」を所有していたが、今春に総合不動産業のケン・コーポレーション(東京都)へ売却した。沖縄都ホテルは、モルガンの関連会社の傘下にあるホテルとしては県内唯一となる。

 県や那覇市などは7月、沖縄都ホテル、ホテルロイヤルオリオン、パシフィックホテル沖縄(本棟)、南西観光ホテルを、震度6強~7の地震で倒壊の危険性が「ある」または「高い」施設として公表。沖縄都ホテルは改修のめど付けを急ぐ中で、売却を決めたとみられる。(政経部・平島夏実)