【久高泰子通信員】パリ8区にある日本大使公邸応接間の壁に、布に首里城正殿正面を描いた紅型模様の画が飾られている。これは木寺昌人駐仏国日本大使(64)=東京都出身=の所蔵品。20年程前に東京で偶然見つけ、購入。2012年に駐中国日本大使に任命された時から中国の大使公邸に飾り、去年6月に現職に就任後も同様に公邸の応接間に掛けて、訪問者の目を楽しませている。

パリにある日本大使公邸応接室に飾られた首里城を描いた画と木寺昌人大使

 さらに沖縄の泡盛業界に最大の幸運な便りは、大使が何より泡盛の愛好者であること。中国に滞在した3年半の間、来客に食事を出す時は必ず泡盛を振る舞い、パリでもその習慣を続けている。泡盛は夏冬通してオンザロックでたしなむとのこと。

 「泡盛で沖縄の宣伝をしております」と、沖縄愛好者に言い広めている。木寺大使と泡盛の縁は1996年、梶山静六官房長官に仕えた折、沖縄に赴く機会があり、泡盛を味わって以来。「泡盛はおいしいだけでなく、二日酔いをせず、血をさらさらにし、健康に良い」と称賛。泡盛は三浦ボイラーで造られているなどと、泡盛に関する談議は尽きない。

 フランス語能力は外務省のトップクラスと評され、数度にわたってフランス赴任の経歴を重ねてきた外交官だが、その優れた外交手腕や功績を見込まれ、日中関係が最も困難な時期に駐中国大使となった。

 中国に3年半勤務した後、駐フランス大使に就任。フランス政府から既にレジオン・ドヌール勲章を授与されている。駐フランス大使として、来年フランス、特にパリで開催される大規模な日本文化紹介イベント「ジャポニスム2018」を通して日仏の文化交流が高い次元で実現することを期待している。

 「日本の文化を一番理解しているのはフランス人で、フランスの文化を一番理解しているのは日本人。現在日仏関係は良好で、さらなる関係の強化に尽力していきたい。フランスには490社の日本企業があり、成功している。今後さらに日本とフランスの関係が密となるよう努力したい。日本のことを考えるときにはいつも沖縄が心の中にある」と語っている。(ワールド通信員ネット)