石垣島外・沖縄県外へ出荷する子牛などの輸送船「かりゆし」(全長約154メートル、9943トン)が17日、就航した。海上輸送中に家畜が感じるストレスを低減できるよう、家畜を甲板に載せる従来型を屋根付きの密閉型にし、通風機やミスト噴射装置なども備えた。同様の輸送船導入は県内初という。

家畜積載部を密閉型に改装しミスト噴射機能などを備えた家畜輸送船「かりゆし」の就航をPRする関係者ら=17日、石垣市・石垣港

 JAおきなわと琉球海運、セリ牛事故共助積立金運営委員会で構成する家畜海上輸送協議会(会長・大城勉JAおきなわ理事長)が、琉球海運の既存の貨物船を改装。費用は約2億4800万円で、一括交付金を活用している。

 就航セレモニーが同日、石垣港であり、JAや行政など関係者約30人が出席。大城会長は「夏場の海上輸送は家畜にとって非常に負担が大きく、生産者や購買者の損失も大きな課題だった」と導入意義を語り、今後の成果に期待した。

 JAによると先島地域の生産・出荷実績は県全体の約6割。石垣島和牛改良組合の佐久盛繁組合長は「夏場の運搬は心配だが、この設備なら子牛のストレスを少しでも減らし、無事に購買者の元へ届いてくれるはず」と話した。