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ナイト村議会、続ける?やめる? 沖縄・北中城 住民どう巻き込むか

2017年10月20日 05:00

 仕事をしている人にもっと議会を見てもらおうと、北中城村議会(比嘉義彦議長)が「夜間議会」を始め10年を迎えた。議論に緊張感をもたらしているとの評価がある一方、「傍聴者の顔ぶれは固定化している。一定の役割を終えた」と見直しを求める声も。村議会はことし、活性化のための委員会を設置、住民参加の実現に向け模索は続いている。(中部報道部・下地由実子)

ことしの9月定例会で行われた夜間議会(村議会事務局提供)

ことしの9月定例会で行われた夜間議会(村議会事務局提供)

 「今のままでいいか、立ち止まって考え直さないか」。議員や村執行部が集まった9月定例会の打ち上げ。2003年から議員を務める比嘉次雄副議長は、夜間議会の現状に疑問を投げ掛けた。

■傍聴は減少傾向

 3月、9月定例会の一般質問は午後6時から始まる。活性化を目的に、行財政改革の一環で07年3月からスタート。中断をはさみ、これまで20回行った。県内での夜間議会は現在、同議会だけ。開かれた議会として、10年には全国町村議会議長表彰を受けるなど評価は高い。

 夜間の質問者は1日で基本3人。午後9時終了めどで、3~4日間続く。多目的アリーナ問題など関心の高いテーマがあると、25ある傍聴席が埋まり立ち見が出ることも。他方、傍聴が0から数人という日も少なくない。昨年9月には本会議のインターネット中継が始まり、見る手段も増えた。傍聴者は1桁が目立つ昼間に比べれば総じて多いが、ここ2年は減少傾向が続く。

 事務方の負担も課題だ。執行部は通常業務後に議会へ出席。ある課長は「正直、夜はつらい。職員の超過勤務の問題もある」と打ち明ける。関連質問があれば、担当職員は待機しその分、拘束時間も長くなるからだ。

 議会や村関係者が「定着した」と口をそろえる一方、知らない住民も。村熱田の女性(69)は「夜間議会? 知らない。これまでずっと忙しく働いてきたから」と話す。

 比嘉副議長は「傍聴はほぼ同じ人で高齢。関心の高いトピックのある場合だけ夜間にしてはどうか。住民を巻き込むには、力を注ぐべきことがもっとある」と訴える。

■議員の質の向上

 一方、比嘉議長は「夜の方が質問者は多い。見られる緊張感が充実した議論につながる」と継続すべきだとの考えだ。住民が傍聴しやすい環境を確保しておくことや、若い世代が議員になりやすい環境づくりの必要性を強調。「負担はあるが住民目線の村づくりの実現には必要だ」

 昼夜問わず、活性化の鍵に議長、副議長が共通し挙げるのが「議員の質の向上」だ。「それこそがまさに活性化。中身が伴えば傍聴も増える」(副議長)。3月、全議員でつくる議会活性化調査特別委員会を設置した。来年の改選まで調査し、住民を交えた議会報告会の検討や、基本条例の制定などを目指すという。

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