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マイ・ロード~私が政治を志したワケ【衆院選・沖縄4区】

2017年10月20日 16:35

22日投開票の衆院選は終盤戦に突入し、沖縄県内でも4選挙区で各候補者が熱戦を繰り広げている。9人の主要な立候補者に歩んできた道のりや政治家を志したきっかけなどを聞き、若い有権者へのメッセージをしたためてもらった。

 

原点は沖縄戦の体験 仲里利信さん(80)

27歳ごろ、社員旅行でアイスキャンディーをほおばり、カメラに納まるちゃめっ気たっぷりの仲里さん

 政治家の原点は沖縄戦の体験にある。父親、弟、祖父を亡くし、自身もマラリアにかかり苦しんだ。多くの命を奪い去った沖縄戦から続く苦労の日々が、反戦平和の政治信念・政策へとつながっている。

 政治家になるつもりはなかった。琉球大化学科を卒業後、靴メーカーへ就職。ところが、会社は4年ほどで閉鎖したため、自ら工場を立ち上げ、島ぞうりの開発・製造などを手掛けた。「僕が沖縄で最初に島ぞうりを作ったことになっているみたい」と照れ笑いをした。ただ、商売の浮き沈みも経験し借金も負った。

「若者よ。誠実であれば友人も増え、いろんな人の助けや支えがある。誠実さを大切に何も恐れるな」と呼び掛ける仲里利信さん

 政治家への契機は出身地の南風原町長選。45歳。各字の区長から「君がやれ」と推された。請われたら断れず、やる人がいなければ「私がやる」という性分。2度出馬したが、いずれも敗れた。県議選には勇退する島尻地区の県議が「後任は仲里」と言い回り、やむなく引き受けた。

 2007年の県議会議長時代に起きた教科書検定問題では、沖縄戦体験者として歴史の事実をねじ曲げてはいけないと奮い立った。与野党議員に体験談や思いを語り、超党派での県民大会が開催された。「戦争に賛成する人は誰もいない。基地を造りたいと誰も思っていないよ」

 波瀾(はらん)万丈な人生。だが、常に誠実に生きてきたと語る。「そのおかげでいろんな人に助けられた。県議退任に『わが人生に悔いなし』とうたったが、今はもうちょっと、となっているね」と笑った。(社会部・西里大輝)

父の背中を見て決意 西銘恒三郎さん(63)

中学3年時、遠足で友人と記念撮影する西銘さん(左)。野球部の主将を務めていた=1969年、南城市の大里城址公園

 いやが応でも父西銘順治氏の背中を見続けてきた。生まれた1954年、父は米施政権下の立法院議員に当選。小学生の時は那覇市長、高校生の時は国政参加選挙で衆院議員になった。「政治の道を意識しないわけにはいかなかった」

 忘れられないのは、中学生だった68年の第1回行政主席選挙。担任ら多くの教員は革新系の屋良朝苗氏を支持していた。父の負けが報じられると一目散に早退した。母は泣いていた。父は自宅の黒電話を手に取ると屋良氏に「先生、頑張ってください」と伝えていた。「度量の深さを見た。政治に魅力を感じるようになった」と懐かしむ。

「夢に向かって地道にコツコツ続ければ必ず実現できる」と若い有権者へメッセージを送る西銘恒三郎さん

 中学、高校で野球部の主将を務め「父もそこそこの政治家になると思っていたようだ」。5年間勤めた沖縄振興開発金融公庫を退職後、県知事だった父の秘書を経て県議を15年。2003年に衆院議員になってからは国政にこだわってきた。「国は予算の規模が違う。沖縄の要望を国政でかなえる方が恩返しになる」と考えるからだ。

 09年の民主党政権交代時に落選し、3年間浪人生活を送った。収入はゼロになり支援者を一軒一軒訪ねて頼った。朝は毎日、のぼり旗を手に交差点に立った。「苦しくても時間は流れると思えるプラス思考が幸いした」。前回衆院選は比例で復活当選し、総務副大臣や経済産業副大臣を歴任した。「平和のためには政府が安定しなければいけない。国政の真ん中で仕事をさせてほしい」と訴えた。(社会部・伊藤和行)

 =連載おわり

 
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