沖縄タイムス社は23日、第48回衆院選で22日の開票状況で当選を確実にした沖縄選挙区の4人と比例代表の1人を那覇市久茂地の本社に招き、座談会を開いた。争点となった米軍普天間飛行場返還を巡る名護市辺野古の新基地建設について、1~3区の国政野党で「オール沖縄」勢力の3氏は自らの当選で反対の民意が示されたと主張し、4区の国政与党の1氏は普天間の危険性除去のため辺野古の必要性を強調するなど意見が分かれた。消費税増税や改憲でも論争を展開した。

辺野古新基地や沖縄振興について意見を交わした衆院選当選者座談会=23日午後、那覇市・沖縄タイムス社

沖縄の課題解決へ力

 衆院選から一夜明けた23日、小選挙区や比例区を勝ち抜いた5人が、沖縄タイムスの座談会で顔を合わせた。激戦の疲れも見せず、新基地建設や憲法問題などでそれぞれが持論を展開。最後は固い握手を交わし、沖縄の課題解決に向けて国会での活躍を誓った。

 三つどもえの1区を制した赤嶺政賢さん(69)は「新基地反対の世論が、より熱くなっている」と、かみしめるように選挙戦を振り返った。基地問題では「米軍と交渉できない自公には任せられない」とし、「建白書の精神に立ち返り解決を目指す」と意気込んだ。

 遊説で日焼けした照屋寛徳さん(72)は、基地が集中する2区での大勝に「安倍政権に対するウチナーンチュの民意が表れた」と胸を張った。消費増税や改憲など安倍政権の政策を淡々と否定。「国を動かすくらいの大きな運動を沖縄から生み出す」と力を込めた。

 「ブレない信念」を掲げ、新基地建設反対を中心に訴えてきた玉城デニーさん(58)は「有権者に思いが通じた」と振り返り、日焼けした顔で笑った。「政治に求めるのは調和」と語り、「イデオロギーよりアイデンティティーだ」と今後の国会を見据えた。

 「政治生命を懸けた戦いだった」。西銘恒三郎さん(63)は、激戦を物語るように運動靴を履いて座談会に訪れた。当選にほっとした表情を浮かべながらも、憲法の話題になると表情は一変。「自衛隊の存在を誰が見ても分かるようにすべきだ」と熱弁を振るった。

 比例区当選の国場幸之助さん(44)は少し遅れて座談会に加わり、隣に座る西銘さんとがっちり握手。同じ選挙区で戦った赤嶺さんには2度頭を下げた。「沖縄の課題解決には与野党の連携が大事。沖縄ファンをつくり、寄り添わせる戦略が大事」と呼び掛けた。