沖縄県の富川盛武副知事は25日、糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑裏の山林や海岸沿いに長年放置されている大量の不法投棄ごみの総量調査を来年度事業で検討していることを明らかにした。ごみの種類や投棄者を特定できる物証がないかも調べる。不法投棄ごみ問題の解決を要請した糸満市議会の徳元敏之議長らに答えた。

糸満市摩文仁に長年放置されている不法投棄のごみ(県提供)

 一方、県は準備が整えば年内にごみ回収ボランティアを募集し、来年1~2月にできる箇所から回収を始める計画。

 摩文仁での不法投棄は1960年代後半から約500メートルにわたって複数箇所で確認され、長年問題視されてきた。崖下などに広がるため大型重機が入りにくく、行政主導の撤去作業が進んでいない。民間ボランティアらが手作業で回収せざるを得ない状況で、県などが連絡会議で対応を検討していた。

 国や県、市が連携したごみ回収と遺骨、遺品の収集を要請した徳元議長は「遺族にとって遺骨の上にごみがあるのは耐えられない。戦後処理の一環で収集してほしい」と強調。富川副知事は「関係機関で十分連携して取り組みたい」と語った。